四川訪問レポート
5月12日に発生した四川大地震に対する支援のため義援金と医薬品の募集をしましたところ、各方面から多額の義援金と、消毒液、湿布薬、マスク、ガーゼ、脱脂綿など段ボールにして50箱もの医薬品を寄付していただきました
これらの医薬品は中国赤十字社を通じて成都の四川大学華西医院に送ることになり、早速5月29-31日私と兪理事の二人で消毒液と湿布薬の一部を携えて成都を訪れました
5月29日上海経由で成都入りしましたが、初めて訪れた成都の街は被害が少なかったためか、ところどころにテントを見かけるだけで震災直後にしては平然とした印象でした
華西医院には地震の発生直後から天津の泰達国際心血管病医院(以下、泰達医院)の看護師チームが10名ずつ交代で派遣されていましたが、今回私たちの成都入りに合わせて泰達医院の劉看護部長が劉院長と董副院長の命を受けて成都入りされ、私たちを出迎えてくれました
泰達医院チームが宿泊しているホテルの一角には中国各地から来た救援用の救急車が通り沿いに何台も駐車していましたが、中でも天津からは10台(それもすべてベンツ)もの救急車が列をなしていました
5月30日朝から華西医院を訪問しました
華西医院は病床数が4500もある四川省最大の医療機関で、日本から派遣された医療チームもこの病院で支援活動を行っています
石應康院長との接見まで時間があったので、その前に日本の医療チームの本部テントを訪れ、田尻団長やJICAの佐藤さん、駐華大使館の西さんたちと面会し、これまでの活動と現在の状況について話を伺いました
日本の医療チームは団長・副団長各1名、医師4名、看護師7名、薬剤師1名、臨床工学師5名、通訳他4名、合計23名で構成されており、毎日救急外来、ICU病棟、透析、産科などの部門に分かれて活動されていました
次いで泰達医院チームと一緒にICU病棟を見学しました
今回の被災者用に一般病棟を改造して30ベッドのICUが造られましたが、入院患者も落ち着いてきており、現在は14名が治療中とのことでした
ICU病棟には劉看護部長がハルピン時代に一緒に働いていた部下の看護師さんたちも支援に来られていて、偶然の再会に驚かれていました
午前10時半過ぎから管理棟の会議室で石院長及び四川省医薬衛生国際交流促進会の伍副秘書長と接見しましたが、現在は被災地からの搬送は少なくなってきているが、外傷を受けた患者の義肢とリハビリの必要性が高くなってきているとのことでした
その後、私たちNPO法人の活動内容と今回の訪問の趣旨を説明し、医薬品の贈呈式を行いました
石院長は心臓外科が専門で、泰達の劉院長とも親しい友人であるとのことで、お互いの今後の協力を約束して会見は無事終了しました
午後からタクシーで成都から50km離れた都江堰(とこうえん)に向かいました
被災地に向かう道路の中央の追い越し車線は救援車専用道路として一般車とは区別されていました
都江堰に近づくにつれて道路脇のテントの数が徐々に増えてきましたが、建物は屋根や塀の一部が壊れているだけで被害が予想より少ないように感じられましたが、タクシーの運転手さんの話によると市街地よりもやはり山間部の方が被害が大きいとのことでした
市内に入ると倒壊した建物はすでに整理され、仮設住宅の建設が始まっていました
倒壊を免れた建物もそのほとんどが壁に大きな亀裂が入ったり崩落していて、立ち入り禁止となっており、再建にはまだ相当な時間がかかるものと思われました
本来であればもっと被害の大きかった地域まで入って、見て回りたいところもたくさんあったのですが、時間がなくなったため後ろ髪を引かれる思いで帰路につきました
追伸: 今回、全日本空輸株式会社様より関空-上海(浦東)間の往復チケットをご提供いただきましたことを心より感謝申し上げます
(文責:理事長 陳 若富)